口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

吐き癖がある方は、舌の状態が悪くならないように気をつけてください。

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今回のお話は、専門家の方々がご覧になった時に「何言ってるの?」と思われるかもしれませんが、筆者がふと思ったことをお話したいと思います。ですので、専門家のみなさん、お手柔らかにお願いします。

筆者がTwitterを覗いてみて、コロナのせいなのか非常に心を病んでいる方が多いように思います。そのせいで胃腸の調子が悪かったりして吐いてしまったり、心理的な原因で摂食障害になっている方が多いと思います。摂食障害過食症や拒食症が有名ですが、症状は違いますが飲食した物を吐いてしまう行為は一緒だと思いますので(吐かない方もいる?)、胃や食道が胃酸で荒れ気味だと思われます。そして摂食障害によって吐き癖を引き起こす方もいらっしゃるみたいです。

また、ストレスや食べ過ぎ・飲みすぎ・喫煙・肥満(その他)の方で、「逆流性食道炎」にかかったことがある方はご存じかと思います。それは原因となることが起こることによって胃にあった胃酸が食道に逆流して食道の一部が炎症する病気ですが、この病気を治さないでさらに放っておくと「バレット食道」という食道の炎症部分が癌化してしまうリスクのある病気になってしまいます。

「バレット食道」も恐ろしい病気ですので皆さんにも十分気をつけていただきたいのですが、タイトルにあります「吐き癖」と「舌」の病気と何が関係あるの?と思われたかと思います。

まず、難しい言葉があるので申し訳ないのですが、「口腔・食道」は「重層扁平上皮」とやらで出来ています。「胃や腸」は「単層円柱上皮」とやらでできています。食道は胃の上にあり、細長いホース状みたいな形で存在しているのですが、口から入ってきた食べ物を蠕動運動によって胃に送りだす役目をしています。それで「逆流性食道炎」を放っておくと、胃酸によって「重層扁平上皮」である食道の一部が胃の「単層円柱上皮」に変わってしまいます。「おお~変身するのか!!」と呑気に考えてはいけません。その食道の一部が「重層扁平上皮」→「単層円柱上皮」の変身こそが食道がんのリスクみたいです。

それで逆流性食道炎によって吐き気がするとか胸やけするとかも、医者に行っていただきたいのですが、吐き癖のある方は胃酸が口腔内の所まで来ているのですよね。長年の「逆流性食道炎」「バレット食道」によって胃酸で食道の一部が癌化のリスクが大きいのなら、吐き癖のある方は、舌や口腔粘膜も癌化になるリスクも大きいのかなと筆者は思いました。だって口腔も食道と同じ「重層扁平上皮」ですから。ですので、吐き癖のある方や妊娠された時に毎日吐いてしまう方は、舌や口腔内の粘膜を癌化させないように気を付けていただきたいです。具体的に筆者がお勧めしていますのが、温かいお湯でうがいをしたり、或いは飲むことです。そうすれば、お口の中も中和してくれますし口腔内のヒリヒリ感も少しは緩和してくれるだろうと思います。お湯で吐いちゃう方は、お湯うがいだけでもいいと思います。

皆さんの症状が良くなることをお祈りしています。