口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

だんだん歯石除去時の排唾管が苦痛になった理由

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上の写真はストローです。排唾管ではありません。本物を用意できませんので、もし詳しくお知りたい場合はネットにて「排唾管」を検索してみてください。本物はストローの折れているところが、「U」の字のカーブになっています。

 

排唾管とは、歯科医院などで超音波の機械で歯石を取る時に機械のチップから水がたくさん出ますので水や唾液を吸ってくれるものです。主に、術者の横にアシスタントが付けれない時に歯石を取る術者が使うものです。

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上の写真のように、排唾管を入れて細い管が唾液や水を吸ってくれるのですが.....この排唾管を患者側として使われることが筆者は年々苦痛になってきました。

 

筆者が初めて患者として排唾管を経験したのは、20年くらい前です。その時も歯石を取ってもらうために排唾管を使用してもらったのですが、その時は「水が喉の方に溜まらなくていいね。」と感動し苦痛でもなんでもなかったのです。でも今は排唾管が苦手です。そこで、20年前の自分と比べてなぜ排唾管が苦手になったのか考えてみました。

では排唾管の何が苦手になったのか?...それを入れると気持ち悪くなるからです。お口の奥の方に入れますからね。気持ち悪いと感じる方もいらっしゃると思います。ではなぜ20年前は気持ち悪くなかったのか?その時は、歯科医院での治療の痛みや恐怖も子どもの時から歯科医院で治療をしてもらっていたので、麻酔やら歯を削る機械(タービンなど)にすでに慣れていたので、いつものことだと思ってリラックスをしていたのだと思います。

患者さんで嘔吐反射が強い方(治療時に口腔内の奥の方に物が触れると気持ち悪くなってしまう方)が筆者が働いていた歯科医院でいらっしゃったので、筆者もどうすればよいのか以前悩んで調べてみました。人は極度に緊張したりすると鼻呼吸が口呼吸になるそうです。鼻呼吸はリラックスした状態です。口呼吸は緊張や不安がある状態です。口呼吸になると鼻呼吸のリラックス状態では大丈夫だったのに口の奥の方が敏感になってしまうそうです。実際にご自分の指で舌の奥の横を触ってもらうとお分かりだと思いますが自分の指なので気持ち悪くないですよね?ですが、歯科医院は虫歯が大きかったりすると痛いことをされますから憂鬱になりますよね。なので、余計緊張して20年前では何ともなかった排唾管が気持ち悪く感じるのです。

なので、筆者は気持ちを落ち着かせるように深呼吸を毎日取り入れるようにしました。「私は鼻呼吸だから大丈夫よ!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、口は閉じていたとしても、何か考え事をしている時は呼吸を止めている時もあるかもしれません。

歯科医院で嘔吐反射が強めな方は毎日深呼吸を定期的に取り入れていき、鼻呼吸しながら自分の歯ブラシを奥の方まで入れてイメージトレーニングをして治療に臨んでほしいです。