口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

口の中に出来た水ぶくれ(粘液嚢胞)は、気にしないようにしましょう。

f:id:pinkbluegasuki:20210412222917j:plain

皆さん、お口の中の粘膜に水ぶくれみたいな物が出来たことがありますか?醤油とかが沁みてしまう口内炎ではありません。写真は歯ぐきにありますが、実際の水ぶくれの好発部位は下の犬歯(糸切り歯)付近に触れる粘膜なのです。この水ぶくれを「粘液嚢胞ねんえきのうほう」といいます。この「粘液嚢胞」は筆者も患ったことがありますが、醤油がそこに触れても沁みないですし癌化もしないみたいですが、とりあえずプクっと水ぶくれみたいに膨れあがっているので邪魔です。さらに大きくなると、大豆くらいの大きさになるそうです。

 

なぜそんなものができるのか?お口の中には大きい唾液腺と小さい唾液腺があり、「粘液嚢胞」は小さい小唾液腺に関わっていますが、唾液が出てくるところが傷つくと唾液が出口が封鎖されてしまって出せれないので、唾液がプクっと溜まってしまいます。それで痛くはないので、お子さんなんかは膨れているのが気になってしまって触ってしまってますます大きくなったりします。

歯科医院で診てもらって消毒してもらって気にしないでいたりするといつの間にか治っていたりしますが、運悪く大きくなると場合によっては手術で取らなければなりません。「粘液嚢胞」を取る手術は痛いらしいのです。ですが、これは先程も申し上げましたが、癌化はしませんのでそのままにしておく方もいらっしゃるみたいです。ですので、手術でとっても構わないのですが、再発も繰り返す方もいらっしゃるので、「粘液嚢胞」が出来たらまず気にされないことです。

ストレスとかでお口の中を噛んでしまうこともあるみたいです。なので、もし透明な水ぶくれのようなものが出来たら、小さいうちに歯科医院で診てもらってください。

そしてお子さんは気にして触らないようにしていただきたいです。筆者も「粘液嚢胞」が消えなくて半年くらいそのままで絶望的でした。もう、この子と一生共存していこうと心に決めたのですが、いつの間にか治ってしまいました。(おそらく3年くらい)ですので、うがいをしたりして清潔に保って気にしないようにしてくださいね。