最近、首を痛めた筆者です。
一応なんとか治りましてほっとしています。
首は頭部と身体をつなぐところですが、気をつけてはいますが何かの原因で寝違えたりして痛めてしまいますよね。
歯にも首(頸)があります。歯科衛生士の学校で歯の首(頸)のことを「歯頸部」と習いました。「歯頸部」はどの場所かと申しますと、歯と歯ぐきの境目のことを言うのですね。
歯科医院での歯科衛生士による歯磨き指導では、しつこいぐらい聞く言葉です。よろしくお願いします。
それで、歯科医院で働いていた時にたまにですが、歯の歯頸部の部分が白いチョークのように白くなっている患者さんを見たことがあります。白いチョークになっているところは虫歯で穴があく一歩手前の段階なので、白くなっているところを気を付けて磨いていただければ元の歯の色に戻り虫歯で穴が開かずに済みます。
筆者もなぜ歯頸部が虫歯になるか考えてみました。歯は、エナメル質という硬いものに覆われているのですが、歯頸部のところはエナメル質の部分が薄くなっているところです。しかも、身体の首も細くなっているのと同じように歯の歯頸部も少しだけくびれていますので、甘いジュースを頻繁に飲まれると歯頸部のくびれたところにジュースが溜まって虫歯になりやすいのかなと思いました。
原因が分かったところで解決策です。
一度歯科医院へ来院していただき、歯の白くなっているところが虫歯になりそうな歯なのか診ていただきたいです。もしかして大丈夫な歯かもしれません。(ただの元々の歯の色かもしれません。)もし、そこで虫歯になる一歩手前の段階であれば、フッ素を塗ってもらえると思います。そこでお家でのケアは、甘いジュース類を飲まれる日を少なく
していただき、歯頸部のところを歯ブラシの毛先をコチョコチョと同じ所を20回磨きましょう。可能でしたら、フッ素配合の歯磨き粉で磨いていただくのもいいですが、その時にうがいを何回もしてしまうとフッ素の効果がなくなるのでフッ素入り歯磨き粉をご使用でしたらうがいは1回だけの方がいいです。
歯磨き粉はちょっと.....という方は歯を磨いた後に歯に塗るタイプの物やフッ素入りのうがい薬も有効です。
筆者が歯科医院で「虫歯になりそうな白い所がありますよ。」と患者さんに指導したのですが、次の来院の時には歯の白濁しているところはいつの間にか治っていました。
患者さんに「白いところが治っていますよ」と教えましたら喜んでいらっしゃったのですが、強く磨きすぎたようです。
大人の方は、強く磨きすぎると歯頸部のエナメル質がなくなりやわらかい象牙質が露出して知覚過敏になってしまうので、気をつけましょう。