口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

医療側は、患者さんに空気を読ませてはならない。

筆者は歯科衛生士なので医療側の立場であり、また、人間ですので当然病気にもなるので患者側の立場でもあります。ですので、どちら側の心理的な状況もよく分かります。

 

 

タイトルに書かせていただきました「医療側は、患者さんに空気を読ませてはならない。」とはどういうことか?ですが、経営者がワンマンなためにその下で働く方達が経営者の顔色を窺いながら働いているために、患者さんも自分の要望などを医療側の空気を読んで伝えにくい状況が生まれるということです。

 

具体的に筆者が経験したことをお話させていただきます。

 

筆者が定期的にお世話になっている内科がありますが、その内科で前回にお薬を処方していただきました。しかし処方していただいた錠剤のお薬が大きいため、次回は先生に小さ目の錠剤を処方してもらう予定をしていたのですが、先生に小さ目の錠剤に変えてもらうことを伝え忘れたことを診察後に思い出し、すぐ近くで採血してくださった看護師さんにその旨をお伝えしたのですが.......その看護師さんは先生に確認をとらず、

 

 

「そう??今日処方したお薬はそんなに大きくないと思うけど??」おっしゃいましたので、筆者も 

(自分の勘違いだったかな?)と思い、治療は終了したので薬局にお薬を貰いに行ったのですが......薬剤師さんが手に持っているのが前回処方された大きい錠剤ではないですか?

 

それで今度は薬剤師さんに筆者は申し上げました。

 

「私は大き目の錠剤だと飲み込みにくいので小さ目の錠剤がいいのですが、先生に伝え忘れてしまって先程看護師さんにも頼んだのですが.....」と看護師さんの落ち度は申し上げていません、たぶん。

 

薬剤師さんには、看護師さんに申し上げた同じことをお伝えしました。

 

しかし、薬剤師さんも

 

「私たち薬剤師も医師からの処方を変える権限がないのですよ。」

 

とおっしゃったので、筆者は

 

(じゃあ先生に電話して小さ目の錠剤に変えてもらうように頼んでくれればいいのに。)

 

と不満に思いましたが、薬剤師さんのお顔を読んで仕方なく帰ることにしました。

 

このことから何が分かったのかと申しますと、ワンマン経営者の元で働く方々は、患者さんの要望を聞きたい気持ちは十分ありますが、雇われの弱い立場なので、自分の立場を守るために生活もかかっているために患者さんの要望を聞くことができないかもしれません。

 

 

筆者も医療側ですので、このように自分自身の保身に走ったことがあるうちの一人です。

正義感のある方は、「何言ってるの??医療は命に関わることだから医師・歯科医師の顔色を窺ってはだめじゃないの??」とおっしゃるかもしれません。しかし、私たちは雇われている弱い立場で上司の間違いを正す資格がないという空気が漂っているのです。

 

では、そのような空気感を変えることができないのでしょうか?

 

一番は、上司だろうがなんだろうが間違っていることを伝えることが出来る方が一人でもいらっしゃるのが理想ですが、その方が職場の中で上司からの信用と人望が厚いことが大前提です。

 

では、そのような方もいない時はどうすればよいのでしょうか?

 

またまた韓流ドラマの話で申し訳ありませんが、昔、朝鮮王朝の第10代の燕山君(ヨンサングン)という暴君で有名な国王がいたのですが、その国王は自分に助言してくるたくさんの臣下を殺してしまったそうです。当然不満に思った臣下はたくさん出てきましたが、臣下が何を行ったかといいますと、クーデターを起こして燕山君政権は滅びさせることができました。

 

皆さんの上司は本当は義理人情に厚い方々だと思います。

筆者の内科の先生や歯科の先生が患者さん思いの先生だということは筆者が接してみて分かっていることですが、先生方も自分の成育歴だか何なのか分かりませんが素直に部下の申し出をお聞きすることができません。しかし、それでは患者さんが困ってしまいます。ですので燕山君の時のようにクーデターを起こさなくても良いですが、一人で申し上げることが出来なければ複数人で申し上げても良いと思います。ただし、先生を少しヨイショしてからの方が聞いてくれるのではと思います。

 

上に立つ人ほど臆病と聞いたことがあります。でも案外困っていることをこちらが優しくプライドを傷つけないように申し上げれば聞いてくれそうな気がしますけどね。