口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

舌磨きは、やりすぎに注意しましょう

 

 

皆さん、舌磨きをしていますか?

 

筆者はしていません。

 

していませんというよりも、舌を観察をして気になればするという具合です。

 

10年前に担当していた患者さんの親御さんと舌磨きについて話をしていたことを、つい最近思い出しました。

 

親御さんは、筆者が働いていた歯科医院の先生に舌磨きをするように言われたそうです。

 

確かにその担当した患者さんは、舌苔の厚みがあるのでやった方が良いと筆者も感じました。

舌磨きの目的は、口臭の原因による舌苔除去により、誤嚥性肺炎予防にもなります。

 

しかし、舌磨きは毎日するべき人・舌苔が気になったらきれいにすべき人に分かれます。

 

舌は神経が通っている所で、味蕾という味を感じるセンサーの働きをする物があります。(味蕾という単語を小学生が知っていました。今どきの小学生って すごい....)

 

前のブログでもお話しましたが、舌は消化器官の食道と一緒の扁平上皮なので、ある程度の刺激にも耐えられそうな気もしますが、舌苔があまりついていない方が毎日舌磨きを行ってしまうと、舌を傷つけてしまいます。ですので舌に舌苔が付いているかどうか、今一度鏡をご覧になって確認していただきたいのです。

 

牛乳を飲むと舌が白くなるので、お口の中をうがいしても取れない場合は舌磨きをしましょう。舌磨きをしても白い物が取れない場合は病的なものかもしれないので、歯科医院を受診しましょう。

 

筆者が最近使用しているのが、写真にあります花王株式会社さんの

 

 

「ピュオーラ泡ハミガキ」

 

 

です。

 

この商品は、舌ブラシを使わず舌をこすることをしないので、あまり舌苔が付着していない方にお勧めです。しかも、舌の上に泡をのせてブクブクした後に残った口の中の泡を使って歯磨きをすることが出来るので、一石二鳥です。それでも舌苔が厚すぎたりして取り除けない場合は、口の中に残っている泡をのせたまま舌の上の表面を上唇に擦りつけながら前後に動かしますと、泡うがいでとれなかった舌苔が取れてきます。上唇でしたらやわらかいので安心ですね。また、舌を前後に動かすことによって、日頃食事中や自分の唾液でむせやすくなってる方にとっては、舌を前後に動かす運動は誤嚥性肺炎の予防になったりして一石二鳥どころか一石三鳥ですね。

 

食事中やご自分の唾液でむせる方

 

スマートフォンの見過ぎですよ(笑)

 

筆者も気を付けます。

 

今一度舌磨きが必要かどうかご確認お願いいたします。

お久しぶりです。

半年以上もブログを放置していました。

 

訳がありまして携帯電話を機種変更と同時に番号やアドレスを変えまして、Twitterも今までのものが使えなくなりました。

 

不便ではありますが、前向きに考えます。

 

歯科のことではありませんが、近いうちにゆる~く更新出来たらと考えています。

 

こんなめんどくさがり屋歯科衛生士ですがお付き合いをよろしくお願いいたします。

患者さんも歯科側も小さな器具の誤飲を防止しましょう。

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Twitterにも少し書かせていただきましたが、筆者が以前働いていた歯科医院で衝撃なことを聞いて恐怖に感じましたので、皆さんに参考として書かせていただきます。

 

 

筆者が恐怖に感じたこととは、上の写真にあります虫歯が歯の根っこまで進行した時に使う「リーマーファイル」という器具で歯の根っこの中をきれいに掃除したり広げたりしている時に、患者さんが「リーマーファイル」を飲みこんでしまい、病院で胸部レントゲンを撮らなければならなかったという事例があったことです。ですので実際にそのようなことがが現実で起こったことを皆さんに知ってほしいですし、患者さんも歯科側もこのようなアクシデントが起きないように防いでほしいです。

 

 

 

「リーマーファイル」だけでなく、歯科で使う器具は本当に小さい物が多いです。

歯を削るために器具に差し込んで使うバーも1㎝くらいのものもありますし、虫歯治療で使う銀歯も1㎝にも満たない物も存在します。

 

 

筆者が以前働いていた歯科医院の先生の話によりますと、どのドクターもアクシデントが起こらないように事前に練習しているそうなのでご安心いただきたいですが、それでも理想通りに治療がいかない場合があります。

 

 

歯を削る時に、口腔内に小さい器具の「バー」が落ちないようにあらかじめしっかりと「タービン」などの切削器具に「バー」が付いているか慎重に確認していますので、歯を削っている時はよほどのことがない限り「バー」が取れて口腔内に落ちることがありません。しかし小さな銀歯や「リーマーファイル」などの歯の根っこの治療に使う器具、インプラント治療でも小さな物が多いです。そこで、患者さんや医療側はどのようなことを注意された方が良いのか僭越ながら書かせていただきます。

 

ご存じの内容はスルーしてください。

 

 

まず歯科側にこのような患者さんが存在することを知っていただきたいのですが、筆者のように空気嚥下症(吞気症)という本人の意思にかかわらず、空気や唾液を「ごっくんごっくん」と飲みこんでしまう患者がいらっしゃいます。

 

空気嚥下症(呑気症)は、不安や緊張から空気を飲みこんでしまいます。飲みこみたくなくても舌の舌根部が勝手に動きます。

 

ただでさえ、歯科医院の治療は痛いし好んで行きたい場所ではないので緊張されている患者さんも多いです。

ですので、もし、患者さんの口腔内に小さな器具を落としてしまった時「舌を動かさないようにしてください」と注意を促しても、筆者のような空気嚥下症(呑気症)患者は、舌の舌根部が勝手に動き器具を飲みこむ可能性があります。ご注意いただきたいです。

 

 

そして患者さんに気を付けていただきたいことは、歯科医院へ治療前に歯磨きをいつもよりも丁寧に行ってから来院していただきたいです。歯の表面がぬるぬるしていないか確認してください。

 

口腔ケアをされていない唾液は、ぬるぬるとしていて小さな器具を滑らせて下へ落としそうになる時があります。また、口紅をされてくる女性の患者さんがいらっしゃいますが、口紅の油分が治療の妨げになりますので取り除いてから治療をお受けください。

 

もし、歯の大部分が虫歯で残っていない患者さんは、マウスウォッシュなどのうがい薬をしていただくだけでもぬるぬる感が取れて治療がしやすいです。

 

 

誤飲してしまった器具は、お腹の方に入れば3日から1週間で便に排出されます。歯科で使われているセメントなどの薬品などは、人間の身体に害のないものが使われています。セメントなどは知らないうちに飲みこんでしまった方も多いと思います。しかし「リーマーファイル」などは、まれに腹膜炎や腸閉塞を併発することもあるそうです。

ですので、治療中「リーマーファイル」などを誤飲してしまった時は、便に器具が排泄されるまで激しい運動はさけて繊維性の食品を摂取するようにしてください。そして、歯科医院で指示があると思いますが、レントゲンで移動位置の確認をする必要があります。

 

もし、器具が気管の方に入ってしまった場合、せき込み・呼吸困難或いは無症状の方もいらっしゃいます。気管に入った場合は、耳鼻咽喉科や気管専門医に摘出依頼他、大学病院などで全身麻酔のもとで内視鏡などで摘出してもらいます。

 

患者さんも歯科側も器具の誤飲を防止したいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お花を見ていて改めて歯の大切さに気づく。

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人は、その時の状態になってみないと気づかないこともあります。

 

虫歯や歯周病もそうです。

 

今まで何事もなく使ってきた歯が、自分が気が付かないうちにいつのまにか歯が機能しなくなって後悔するのです。

 

 

先日、筆者はお墓へ行ってまいりました。

 

お墓の切り花を新しいお花に交換する時、古い切り花を捨てに行こうと手に持ちました。

いつもは嗅いでいる切り花の腐敗した茎の臭いに何も思わないのですが、その時はふと鼻に臭った時、虫歯で歯の神経が侵されて死んでしまった歯の臭いにそっくりだと思いました。(筆者は1本だけ歯の神経が死んでしまいました。)

 

その時に筆者は、切り花も命が宿っていたことを気づきました。それと同時に歯にも神経という命があることも。

 

 

お花や歯の神経は、犬や猫のように「ワンワン」「にゃーにゃー」と鳴きません。

 

お花は永遠に咲いているものではないのでいつかは枯れてしまいますが、見ている人を癒してくれます。時には結婚式の際、新郎新婦の新たな門出を列席者と一緒に祝うため華やかに式を彩り、ある時は通夜・お葬式の際、弔問客と一緒に故人に感謝の心を表すために式を演出してくれます。

 

 

しかしながらお花はいつかは枯れてしまう運命。

 

 

そして歯の方も産まれた時から当たり前のように人のお口中に存在しているので、筆者は歯のありがたみを忘れていました。

 

 

皆さんは何気なく飲食されていますが、もし突然皆さんの歯が虫歯や歯周病で数本の歯を残して後は全部なくなったらどうしますか?

 

歯が擬人化して、「歯を磨いたの?磨かないと虫歯になってしまうわよ。」と歯が母親のようにうるさく忠告してくれれば良いですが、歯が擬人化して忠告しても、反抗期の子どもに

「うるせーばばあー!!」

と言い返されます。(怖いよ~)

 

しかし......親孝行しようと思ったら、もう親(歯)はいません。

 

その時になって初めて親孝行(歯磨き)すれば良かったと思うでしょう。

 

 

先程の歯が数本しか残らなくなったらどうしますか?の質問ですが.....。

 

義歯(入れ歯)などを使わないとお食事ができません。

 

中には2~3本しかないのに義歯などを使わずにお食事されている方もいらっしゃいますが、義歯がないと歯はない所に倒れてきます。

 

歯があった頃に比べると、硬い食べ物も噛みにくくなりますし発音も悪くなります。

 

歯は食べ物を咀嚼して飲みこみやすく消化しやすいようにする働きがありますが、命の源の一部だと筆者は思います。

 

皆さんの歯が1本でも残っていますように歯の大切さに気付いてほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

矯正歯科で話題の「インビザライン」を検討中の方へ!筆者が分かったこと。

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筆者は矯正歯科の患者の一人でしたので、治療中の痛みや煩わしさを誰よりも知っています。

 

ですので、今流行り?の上の写真にありますマウスピース型の「インビザライン」という矯正治療法を知った時は、

 

「そんなんで歯並びは治るんか?」

 

と、昔歯科医院で働いていた時にも「インビザライン」の治療をされていた患者さんがいらっしゃったのにすっかりそのことを忘れていまして、「インビザライン」の魅力を改めて調べて興奮したり、腑に落ちないことも多々見つかり、これから「インビザライン」を始めたい方へと参考になればと、少しばかり営業妨害になるかもしれませんが書かせていただきます。

 

筆者は腑に落ちないと書きましたが、決してそんなこともありません。(どっちだ?)基本的に従来の金具の矯正装置の治療と変わらないです。

 

 

ただ、筆者が腑に落ちないのは、「インビザライン」を推奨している歯科医院はメリットを大々的に言い過ぎだと思います。

 

適応部位ではない患者さんもいらっしゃいます。

 

 

なんでも「インビザラインは良いよ~。金具もつけないから歯の矯正をしているなんて人から見て分からないよ!」

 

 

と歯科医院が宣伝したとします。

 

 

人というのは、楽な心理に考えることが多いので、「インビザライン」の適応部位ではない患者さんがその宣伝をご覧になって、電車で何時間もかかる歯科医院へわざわざ足を運んでくださり、適応部位ではないことを知ったその患者さんはぬか喜びになってしまいます。

 

まあ、口腔内を見なければ分からないこともありますが、筆者としては非適応の部位くらいは書いておいてほしいです。

 

 

ですが、「インビザライン」はとても画期的な矯正方法です。

 

最近では、俗にいう「出っ歯」なら軽いものだと直せるみたいですね。

 

目から鱗です。

 

 

 

インビザライン」の魅力を皆さんに知ってほしいですが、その前に

筆者なりに「インビザライン」に不適応そうな歯を考えてみました。

 

 

・ある治療対象の歯が、他の歯のかみ合わせの位置より低い歯。

→「インビザライン」はマウスピースですので、他の歯よりも低い歯を噛み合わせの方向へ引っ張ることはできません。

 

・上述の対象の歯とは逆に、他のかみ合わせの位置より治療対象の歯が高い歯。

→「インビザライン」でも出来るかもしれませんが、この歯の根っこ側に圧迫させる方法は一番力がかかります。出来るか出来ないか微妙なところです。

 

 

・明らかに対象の歯が、歯列から飛び出しすぎていたり、歯が傾きすぎている。

→マウスピースが上手に作製出来るか気になります。

 

 

・過蓋咬合(下の前歯が上の前歯に2/3以上覆ってしまうかみ合わせ)

→こちらも不正咬合の対象ですが、患者さん本人が矯正治療対象だと気づいていないです。こちらは「インビザライン」ではなく上あごをインプラントを用いて後方に持ち上げた治療法の方が良いと思います。

 

 

思いついたのはこれだけですが、条件がそろえば「インビザライン」治療の対象になるかと思います。

 

 

 

 

さて今度は、「インビザライン」の魅力はどんなものがあるでしょうか?

 

①  尖っている矯正装置(ブラケットなど)を使用しないので、口腔粘膜を傷つけない。

 

②  食事や歯磨きの時は取り外しが出来るので、普段ど      おりの食事や歯磨きが簡単に行える。

 

③  透明なマウスピースなので、見た目が目立たない。

 

④    プレゼンテーションなど人前でお話する予定の方は、外して行うことができ   るので、滑舌を損なわずにできる。

 

です。

 

そこで、今度は「インビザライン」だけでなく一般のブラケット治療をされる方の注意点をお話します。

 

よく、一つも歯を抜かないで矯正治療が出来る歯科医院が存在しますが、親知らずは生えても生えていなくても、レントゲンで親知らずの歯の存在が確認出来ましたら抜歯必須です。

 

親知らず以外にも前歯の後ろにある小臼歯という歯を抜く必要があります。

 

抜かなくても良いという方症例は、歯と歯の隙間がある隙っ歯(すきっぱ)のある患者さんだけです。

 

歯を一つも抜かなくても歯並びを直せることは直せますが、スペースのない小さいあごに強引に歯を押し込めますので、口元の見た目が引き締まりがなくなり悪くなります。

 

しかも、後に後戻りをするでしょう。

 

「口元の見た目が悪くなっても私は歯を抜かないで矯正したいわ」

 

という方もいらっしゃると思いますので、それはそれでよろしいかと思います。

 

世の中にはいろんな方がいらっしゃると思います。

 

ですが後戻りはしてしまいますので、もし、歯を抜かない矯正をご選択されましたら、保定装置という後戻りをしないために直した歯並びを落ち着かせるために付けるものがあるのですが、2年か3年くらいつけておくものです。2年3年といわずに寝る時だけでも継続的に使われると後戻りは多少防止できるでしょう。

 

しかし、歯を抜かないと将来的に顎関節にも影響が出てくるでしょう。

 

 

 

 

放置が怖い!虫歯や歯周病が二次疾患を引き起こす。

歯科衛生士の筆者だけでなく歯磨きや歯科医院への治療に対して面倒な方が多いと思います。では、もし虫歯や歯周病が悪化してしまった後のことは考えたことはあるでしょうか?

 

 

結論を申し上げますと、歯を失うだけでなく全身にも影響があるということをお伝えしたいのです。

 

今回は、虫歯や歯周病を放置した後に起こるメカニズムをご説明します。

 

 

そこで皆さんの中で、虫歯が歯の神経まで大きくなるまで進んでしまい、寝ても覚めても激痛だったのが、ある日突然あんなに歯が痛かったのが噓のように歯の痛みがなくなってしまって

 

「ひゃっほ~!!歯が痛くない。ラッキ~!」

 

と虫歯が治ったかの様な錯覚を感じたことはございませんか?

 

 

 

実は......筆者も経験しました。

 

しかし指で虫歯の歯を触ってみますと、虫歯が治っているどころか歯の大部分は崩壊していて歯の根っこだけになっています。

 

でも痛くありませんから、歯科医院で勤め始めるまでそのまま虫歯を放置していました。

 

人間は死んでしまうと心臓や呼吸も止まってしまってだんだん身体が腐敗していくのですが、歯の神経も同じで、神経が生きている時は冷たい物や熱い物を食べた時に知覚過敏の歯や虫歯のある方は歯がしみたり痛くなったりします。しかし歯の神経が死んでしまったら、歯が死んだミイラ状態になるので、痛みが何も感じられなくなるのです。

 

 

歯がミイラ状態になっても、歯の痛みがなくなったんだからいいのではないか?何か問題があるの?

 

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、虫歯や歯周病放置によって人間の身体への二次感染を引き起こします。

 

 

ある病気の元のなる原因によって (原病巣といいます) 遠隔の臓器にも障害が起こる二次疾患を起こす病態を病巣感染と言います。

 

その原病巣で一番多いのが下の百分率で表したように口腔内に関与しています①扁桃腺感染より起こるもの・②歯の感染により起こるものこの2つです。

 

扁桃腺感染より起こるもの       症例336    百分率63.3%

②歯の感染より起こるもの        症例136    百分率22.0%

③泌尿器の感染より起こるもの      症例 24    百分率 4.0%

④子宮および卵管の感染より起こるもの  症例 12    百分率 2.0%

⑤副鼻腔の感染より起こるもの      症例 12    百分率 2.0%

⑥気管の感染より起こるもの       症例  6    百分率 1.0%

⑦胆嚢の感染より起こるもの       症例  3    百分率 0.5%

⑧腸の感染より起こるもの        症例  2    百分率 0.4%

⑨虫垂の感染より起こるもの       症例  1    百分率 0.2%

⑩中耳の感染より起こるもの       症例  1    百分率 0.2% 

 

扁桃腺は、お口を開けましたら丸見えのところですので、感染しやすいところではあります。扁桃腺感染は、「A群B溶血性連鎖球菌」いわゆるお子さんがいらっしゃるご家庭はご存じだと思いますが、溶連菌は扁桃腺から感染して二次感染で身体の臓器にも影響を及ぼすことになります。

 

ごくまれに溶連菌の感染を何度も引き起こすとリウマチと同じ症状を引き起こすことがあります。

 

溶連菌を予防するためには、基本ではありますが栄養・休養をしっかり行っていただくのと、口腔ケアが重要になってきます。

 

 

そして

歯の感染によりおこるものはどのようなメカニズムなのでしょうか?

 

下の図をご覧ください。

 

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歯の断面図ですが、真ん中の青い所が歯の神経で、「歯周炎からの経路」の矢印の隙間が歯周病で出来た歯周ポケットです。

 

図をみていただくと、歯の神経と歯周ポケットは血管とつながっていることがお分かりいただけると思います。

 

虫歯や歯周病から発生した細菌が、血液を介して身体中まで運ばれて臓器の二次疾患を引き起こします。

 

病巣感染だけが原因で病気を引き起こすわけではないですが、原因の一つにもなることをご理解いただきたいと思います。

 

さて、虫歯や歯周病の細菌達が血液を介してどんな疾患を引き起こすのかご参考までに書かせていただきます。

 

①糸球体腎炎

②リウマチ熱

③リウマチ性関節炎

④心内膜炎

⑤心筋炎

⑥神経炎

⑦皮膚炎

 

などがあります。

他にも疾患はあるかと思いますが、代表的なものは上記のものです。

②のリウマチ熱は、上記に書きましたように歯ではなく扁桃腺による感染の方が強いです。

他は、神経にも影響があることも分かりますし、心臓や腎臓も血液にも関わりがあることが分かります。

⑦の皮膚炎はなんだろうかと筆者は謎ですが、皮膚にも影響があるのですね。

 

虫歯や歯周病を放置しますとどうなるかお分かりいただけたでしょうか?

筆者お勧め!口腔内のためのハーブティー。

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普段の口腔ケアや薬の服用だけでなく、ハーブティーで少しでも口腔内の症状をを緩和していただきたいですので、筆者がお勧めのハーブティーをご紹介します。

 

しかしながら普段の口腔ケアも大切なので、しっかりとケアを行った上でハーブティーをお楽しみいただきたいです。

 

と言いましてもハーブティーは味に癖があるものが多いので、受け付けることが出来ない方もいらっしゃるかもしれません。

 

そのような時は、料理にハーブを使われると手軽に取り入れることが出来ます。

 

 

では、まず一番筆者がお勧めしますのは、

 

カモミールティ

 

です。

 

カモミールティーは、炎症を鎮静させる効果があり、口腔内だけでなく、食道や胃腸の炎症を抑えてくれます。しかも、カモミールティーを口にしばらく含んでいると歯肉炎も抑制してくれる効果もありますし、口臭も防いでくれます。

 

歯肉炎・口臭予防の他にも、

健胃 (胃を丈夫にすること・胃を健康に保つこと) や偏頭痛・不眠症・ストレスや抑うつ・アレルギーやアトピー・便秘・風邪やインフルエンザ・生理痛や生理不順・肩こりや冷え

 

があり、他のハーブに比べて効能がたくさんあることが分かりました。そして、

カモミールティーの中に含まれている抗酸化作用の「アビゲニン」というフラボノイド色素がガン予防に良いことがテレビで取り上げられていたこともありました。

 

ですが、癖がありますので、1週間に1杯は取り入れたいものです。

 

筆者が購入したのは、「無印良品」さんから発売されています「オレンジピール」の味が入った飲みやすいカモミールティーを飲んでいます。

 

偶然なのかたまたまなのか分かりませんが、「無印良品」さんの店へ買いに行きましたら、在庫が3つしかありませんでした。(たまたまですよね......。)

 

そして、オレンジピールティーもいくつかの効能があります。

 

オレンジピールティー

 

は胃腸に働きますので、

 

ストレスなどで引き起こされる胃もたれ・下痢や過敏性腸症候群などを予防してくれたりします。そして、安眠効果もあります。

 

 

 

 

カモミールティーの他にもお勧めのハーブティーは、歯磨き粉やマウスウォッシュにも配合されているミントを使ったミントティーです。

 

ミントティー

 

口腔内の殺菌作用があるため、風邪対策にも効果的です。清涼感もあるので、口臭も予防してくれます。

 

しかも、神経を疲労回復してくれ、健胃効果もあります。

 

 

他にも、口内炎カンジダ症・喉の炎症にはエキナセアというハーブティーと申したいところですが、医薬品に匹敵するくらい効能がありますが、制約が細かすぎるため筆者としてお勧めしません。

 

どちらかと申しますと、「エキナセア」のハーブより「セージ」の方が取り入れやすいです。

 

「セージ」はソーセージにも含まれているハーブで、口内炎やのどの痛み・虫歯や歯周病予防だけでなく、ホルモンバランス・更年期・強心作用(急性心不全・慢性心不全の治療に用いる) ・アルツハイマー病や脳血管疾患・痛風・免疫強化などに効果があります。

 

「セージ」は比較的副作用の少ないハーブですが、やはりお薬を服用されている方や、妊娠・授乳されている方はお控えください。

 

他にも喉の痛みに効く「ローズマリー」もありますが、ローズマリーの葉だけを茶こしに入れてローズマリーティーを飲んでみましたがいまいちでした。

 

筆者のようにお茶として飲めない方には、ローズマリーの葉だけを取って大さじ1杯分のローズマリーと小さじ1の塩を入れ、鶏の胸肉あるいはもも肉(どちらでもよい)を 揉んで漬け込んでから、召し上がる時にフライパンで鶏肉を焼いて食べると美味しくローズマリーを取り入れることができます。

 

ぜひ試してください。

 

ハーブティーはいろいろ種類がありますが、健康を維持するには続けることが大事だと分かりました。