今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ツッコミどころがあるかと思いますが、長い目で見守ってくださるようお願いします。
今回は、歯科で働いている時によく聞く悩みに、「歯磨きを嫌がるお子さんにどうしたら歯磨きをさせてくれるか？」という話です。
この悩みは、お子さんそれぞれ嫌がる理由が違うので、私も悩みました。第一次反抗期という時期もあったり、大人もみんながみんな、子育てが上手かというとそうでもないと思います。嫌がる子供を床に押さえつけて歯磨きをさせていた親御さんもたくさんいらっしゃると思います。(筆者もそう)
この問題は、それぞれお子さんによって解決方法は違うので一概には言えませんが、筆者がよく指導に使っていたことを述べたいと思います。
歯磨きというものは歯磨きの時間や場所というものは、決まっていないものです。
上の写真はおもちゃのレゴで組み立てた家ですが(息子が作りました)、外で歯磨きをしている人がいます。歯磨きは、洗面所で磨くものと思われがちですが、別にどの場所で歯磨きをしてもいいのです。小さいお子さんはまだ自分で上手に磨けないので、お子さんを寝かせて大人が仕上げ磨きをしてあげている所もあると思いますが、そこで歯磨きを嫌がる子にしてしまっては意味がないのかなと思いました。(本当は、お子さんを寝かせて口の中を見て磨いた方がいいですけどね。) いつも寝かせて磨かれるのが嫌でしたら、お子さんを座らせて磨いてもいいですし、洗面所やリビングで磨くのが嫌でしたら、トイレに入ってる時やお風呂に入っている時でもいいと思います。写真の人のように天気が良い日は、外で歯ブラシを持って行って磨いてもいいですね。あと、外へ買い物に行っている時に急にお子さんが歯磨きをさせてくれるのであれば、お店の洗面所で磨いてもいいですしね。
時間も何時に磨かなければならないことは決まっていませんので、お子さんが機嫌がいい時や嬉しいことがあった時を見つけて磨いてあげてください。
最初は一筋縄ではいかないかもしれませんが、磨いているとだんだん習慣になってくると思います。磨く時は、子供の乳歯はコチョコチョと磨くだけで汚れは取れます。
「そうは言っても、上手くいかないのだけど.....。」とお困りの方もいらしゃいますね。そのときは、お子さんをなんで磨かせてくれないの？と怒らないようにしましょう。その日に磨けなければ、「じゃあ、また明日頑張ろうね。」「じゃあ、お昼ご飯食べ終わったら磨こうか」と終わらせていただいて、２秒でも磨かせてくれたら思いっきり褒めるようにしてください。歯磨きを磨かせてくれないお子さんは、歯磨きどうのこうのより、食生活を見直すようにします。ジュースを頻繁にあげていたら、代わりにお茶や牛乳や水に変えるとか工夫をしてみてください。
上述したやり方は、比較的虫歯が少なめのお子さんに有効な方法ですが、中には大きな虫歯の歯がたくさんあって緊急性の高いお子さんもいらしゃると思います。歯磨きはやらないと命のかかわることですので、本当なら大きな虫歯がたくさんあるお子さんは、嫌がっても押さえつけても歯磨きした方がいいと思いますが歯磨きを嫌にさせても意味がないので、ご自身でお子さんを相手にするのが自信がない親御さんは、歯科医院に相談してみるのもいいと思います。定期的にお子さんを通わせていただくと、他人である歯科衛生士の方が磨かせてくれるお子さんも多くいらっしゃると思います。相談してみてください。
歯科衛生士はできなくてもできるまで見守ってくれます。あと食生活の見直しも聞いてみてください。
また食生活のことは追々書きます。
