口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

子どもの間食が上手くいかないとお悩みの方

前回2021年1月5日「うちの子、歯磨きを嫌がるんですよ」のお話の中で、歯磨きを十分にやらせてもらえないお子さんは、「食生活の見直しを」とお話したので今日はお子さんの間食についてお話したいと思います。

歯科衛生士は、学生の時に間食について勉強しますので、自分の子には間食の管理はちゃんとしてるだろうと思われるかと思いますが、今の飽食時代に生きている私にとっては....無理でした。(汗)中にはちゃんとお子さんを管理されている方はたくさんいらしゃると思います。おそらく、養育者のお住まいになっている環境によるのかなあと思います。

テレビを見ていますと、家の近くにお店が全然なくて全部食料は自給自足でやっているので、「子どものおやつは畑でとれたきゅうりよ!」と市販のおやつには無縁の家庭もありますね。

或いは家の周りにはお店がたくさんあるけども、養育者がちゃんと自分の信念があって市販のおやつは絶対買わないようにしているお家もあります。ストイックなところが尊敬しますね。筆者はマネができません。

誰しもが、子どもが生まれたら自分の子どもには間食の時に与えるものを気を付けようと思うものです。(たぶん) けれど今はレストランでも、お子様ランチを頼むと、ミニゼリーやらプリンやらパックジュースが付いてきますが、筆者は心の中で(昼ごはんにミニゼリーやジュースが出てきたら3時のおやつは何食べさせよう?昼ご飯の時に子どもの大好きなゼリーが来ちゃったよ。)と毎回思っています。スーパーに買い物に行って棚を見てみると、どれにしようか迷っちゃうくらい甘いお菓子が置いてありますよね。しかも、子どもが取りやすい位置にお菓子がおいてありますよね。でも、スーパーに子どもを連れて行かないわけにもいかないし、疲れている時は外食したいしですよね。この時代にお子さんから甘い物を避けさせて生きていくのは無理のような気がします。いつのまにか、チョコレートやアイスやら食べさせちゃってるかと思いますが、その今の間食を健全なものにしていくには、相当労力がいると思います。お子さんも甘いおやつに慣れてますのでね。余程、お子さんが病気になったから食生活の改善を!っていうふうにならない限り180度ガラリと変えるのは難しいと思います。でも少しは工夫すれば、今の状態より改善できるだろうと思います。

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まず、私はフルに働いていて、外食(今はコロナなのでテイクアウトも)はどうしてもやめられないという方は、(外食する曜日は土日とかのお休みの日ですかね?)外食の回数にかかわらず、平日は絶対牛乳

か、麦茶や野菜ジュース以外の甘いジュース、アイス、お菓子他、甘い物をストックに置かないようにする。そうすれば、レストランでお子様ランチを頼んでもゼリーが出てきても改善前よりも気にならないと思いました。たとえ、お子さんに甘いお菓子をせがまれても平日は我慢してもらいます。優しい方だと子どもにせがまれるとお菓子をあげたくなっちゃいますけどね。

もうひとつは甘いおやつは与えてもいい方法です。ただ、甘くてもそのおやつがお子さんの栄養にメリットが1つでもあるのか?を考えて買うといいと思います。

例えば、上の写真に写っていますように、茶色の饅頭はただ甘いだけでなく、あんこのところが食物繊維がとれますね。ヨーグルトも乳酸菌やカルシウムがとれます。おせんべいはできれば歯ごたえのある硬いせんべいでしたら、あごも丈夫になります。フルーツなども自然な甘みを与えられるしビタミン類などもとれますしね。飴とかも、たまにでしたら舌の動きをよくしてくれると思います。それで、お子さんがもっとたくさん甘い物を食べたがっていたりしたら、その代わり朝、夜は歯磨きをやらせてくれることを約束させた方がいいです。甘いおやつも食べたいけど、歯磨きは絶対やりたくないという要求は聞き入れないようにしてください。

どちらの方法をとっても、お子さんを励まして歯磨きの方も習慣が付くといいですね。

あと、間食を与える回数も、少しの量を1日に何回かの回数に分けて与えるより、1回の量は多くても時間を決めて例えば3時なら3時と決めてしまって与えたほうがいいです。

1日に時間を決めないで与えるとお口の中が甘々の状態が続いてしまいます。お気をつけください。