タイトルを見ていただいて、毛先?あ~歯ブラシの毛先だね。と、ほとんどの方が想像するでしょう。
写真の赤色部分が毛先です。その歯ブラシの毛先がいかに大事か説明しましょう。
と、その前に一つお話しておきます。
歯の表面に付いている白い物(爪で歯の表面をガリガリこすると爪の中に白い物がくっついてくる)これを歯垢(しこう)といい、(プラークともいう)テレビのCMでも聞きますね。この白い歯垢は、最近確認のため教科書で確認したら、10億個の細菌がいるそうです。
とんでもない数値です。
しかも、この歯垢は、うがいだけでは簡単にとれません。そこで、いつも使っている歯ブラシが活躍します。今度は下の歯ブラシをみてください。
赤色は毛先でしたが、青色の部分は、歯ブラシの脇腹と呼んでいます。脇腹でも歯の歯垢は取れます。実際に歯科衛生士が学ぶ歯磨き方法でも、歯ぐきのマッサージ目的に歯ブラシの脇腹を使った方法もあります。でも毛先で磨くよりも脇腹を歯の表面に付けて磨くと時間がかかりました。1つの歯の表面を磨くのに、毛先で磨いたら2秒で歯垢が取れたのに対して、脇腹は5~6秒かかりました。(直径5ミリぐらいの歯垢の面積の場合)
歯ブラシの毛先と脇腹の二つの部分で歯を磨いてみて、「脇腹でも歯垢はとれるんだ~」と改めて分かったのですが、脇腹では歯と歯の間をみがけない。奥歯のかみ合わせも磨けません。
そう。毛先が大事なんですね。