口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

歯ブラシの把持は、親指側と人差し指側の力加減のバランスが大切なのですよ。

以前、上戸彩さんがCMされている「ライオン株式会社」さんの「クリニカNEXT  STAGE」についてお話させていただきましたが、そちらの商品は、歯ブラシに力を入れすぎると「カチっ」と音が出てとても画期的な商品なので、どんどん使っていただいて構わないと思います。今日ブログでお話させていただく内容は、「クリニカNEXT  STAGE」も魅力的な商品だけど、他の歯ブラシも使ってみたいが、俺(私)は歯ブラシの圧が心配だっていう方にちょっとしたアドバイスをお話させていただきたいと思います。

さて、歯ブラシを手で持つ時には、だいたいの方が歯ブラシを親指と人差し指でつまんでいると思います。中指や薬指や小指はそれを支えている感じですかね。下の写真のように、歯ブラシをペンを持つような持ち方でもいいですし、マイクを持つような持ち方でもどちらでもいいと思いますが、握るような持ち方はしないようにしてください。

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中には、歯ブラシを親指と中指で把持している方もいらっしゃるだろうし、人差し指と中指は使わないで、親指・薬指・小指の3本で歯ブラシを把持しているという方もみえますが、上手に磨けれるのであればどんな持ち方でもいいと思います。手に障害があって歯ブラシをグッと握らないと磨けれないという方以外は、リラックスして軽く歯ブラシを持ちましょう。

そうは言ってもですが、以前にも書かせていただきましたが、指先で歯ブラシを把持しているのに急いでいる時は無意識に歯ブラシに力が入るだろうし、ボルダリングやクライミングをやっている方も歯ブラシの力加減が難しいかと思います。それで、筆者は何とかならないのかと考えてみました。上の3枚の写真に、緑の矢印→と赤の矢印←があるのが分かりますか? これはなにを表しているかというと、赤い矢印は歯ブラシの毛先が歯の表面に向いているので歯を磨く力で、緑の矢印は逆に赤の矢印の指の力が暴走しないように、赤の磨く力を押さえる役割があるように筆者は感じました。それで、磨く力が強い方というのは、緑の矢印の役割が働いていないと思います。赤側の指が、「さあ!ブラシの毛先を歯に付けて力を入れて磨くぞ!!力を入れなきゃ、汚れは取れないからな!!」と意気込んでいますが、それを見た緑側の指は、「あなた(赤側)ばかりが力を入れると歯が削れるわよ!!落ち着いてよ!私(緑側)からも力が入りすぎないように抑えているから!」と、まあこんな感じ?で緑側は、赤側の力加減を諭していかなければ、歯周病でもないのにみるみるうちに歯が削れて歯ぐきも下に退縮してしまうことになります。歯ブラシに力が入りすぎてしまう方の力の比率は、赤側10:緑側0くらいかな?理想は赤側5:緑側5か、赤側6:緑側4がいいと思います。なので急いでいる時こそ、歯が削れている方は緑側の指の忠告を聞かなくてはなりません。上の写真は、左側の奥歯の頬側について説明しましたが、磨く場所によっては赤側と緑側の役割が逆のなります。(例えば、右側の奥歯の頬側を磨くときは逆になります。)

なんだかわけが分からない説明になってしまいましたが、磨く時は緑側の指の忠告を聞いていただきたいです。