口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

爪楊枝は、歯間ブラシや歯間フロスの代わりになるのか?

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皆さん、お店でお弁当を買ってきた時に割り箸を貰うと思いますが、その割り箸が入ってる袋の中に割り箸と一緒に爪楊枝が入っていますよね。或いは、飲食店へ行くと、テーブルの横に爪楊枝が置いてありますよね。皆さん、食後に爪楊枝を使っていますか?よく男性の方が使っているのは見かけますが.......。私はどこだったか忘れてしまいましたが、(たぶん歯科系のところ)「爪楊枝は使ってはいけないよ。」と教えてもらったことがあります。その時、、私は何も考えずに「あ~そうなんだ。」と納得をして、患者さんにも「爪楊枝は使わないでください。と指導していました。

男性の方(女性も使っている方もいらっしゃいますが)は、なぜ食後に爪楊枝を使うのか?それは、歯と歯の間に食べかすが挟まっているから使用するのですよね。

食べかすが歯と歯の間に詰まることを「食片圧入」と言いますが、食片圧入により、歯ぐきが傷ついたり食べかすが停滞することによって、虫歯や歯周病を悪化させてしまいます。それで、なぜ、爪楊枝がだめで歯間ブラシとかだとよいのでしょう?爪楊枝は、先が尖っているから歯ぐきを傷つけるから?それをいうなら歯間ブラシの方も先端が尖っているではありませんか。要は歯ぐきを傷つけないように上手に使えばいいのではないでしょうか?歯垢(しこう)は、爪楊枝だけだと取れないけど、歯と歯に挟まっている食べかすくらいは気をつけて除去できるはず。理想を言ってしまえば、いつも歯間ブラシや歯間フロスを持ち歩いてほしいですが、忘れることだってありますよね。

爪楊枝を使用することで注意することは

① 爪楊枝の先端を歯ぐきに刺して傷つけないこと。

② 爪楊枝の先端を食べかすに引っ掛けて手前にだすように。

③ 食べかすを歯と歯の間に押し込まないこと

④ 鏡で取った方がベター

です。女性からしたら、食後に爪楊枝?と思われるでしょう。でしたら、歯と歯に食べかすが挟まりやすい女性の方は、外出する際に歯間ブラシや歯間フロスの補助器具を持ってお出かけになるといいでしょう。健康な歯ぐきの方だったり、飲食後に食べかすが挟まらない方はやらなくてもいいと思います。

私は飲食後の爪楊枝の使用について説明しましたが、爪楊枝は歯間ブラシのようにブラシの毛がついているわけでもないので、歯と歯についている歯こうを取ることができませんので、あくまで爪楊枝は食べかすが挟まった時の緊急の時だけにしてください。

食べかすが挟まりやすい方は、虫歯や歯周病が心配ですので1日1回は歯間ブラシや歯間フロスの使用をおすすめします。

また近いうちに歯間ブラシや歯間フロスについて語れたらいいと思います。