口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

家庭によって格差が激しい。

昨日も企業の歯科検診へ行ってきましました。昨日の参加者の方々は、比較的きれいに歯磨きをされている方が多かったかもしれません。(たまたま筆者のブースにはそのような方々が多かったのかもしれませんが。他のブースは分かりません。)

参加者の中には家族4人全員が非のうちどころがないくらい口腔内がきれいでして、だいたいは家族のうちのどなたか一人は良くない方がいるんですけど.....うーんもう非の打ちどころがないそのご家族を褒めるしかありませんでしたね。(褒めるのも仕事ですが。) 筆者はそのご家族を見て思うものです。(もうアドバイスのしようがないから来なくてもいいよ。虫歯もないし、歯石も全然ついてないしさ~。逆に筆者の方がどのようにきれいな状態を保っているのか教えてほしいものだよ。) と。

中には、強く歯ブラシで磨きすぎの方が多かったような気がします。

いろんな方がおっしゃっていることなのですが、口腔内の衛生状態は昨日仕事をしてみて家庭に格差があるんだと改めて感じました。

筆者は昨年、小学校の方でも歯科保健指導を行わせていただいたのですが、その中で1校、外国の生徒も多くどちらかというと荒れている生徒が多い小学校へお邪魔させていただきました。(実際はそこまで荒れてなく生徒たちが筆者をフォローしてくれました)(汗)

その学校の校長先生のお話を伺うと、「今の時期コロナのせいもあって、外国の方がリストラにあったりして親も精神的に余裕がないしで自分の子にひどい八つ当たりをしたりひどいことを言ったりしてそれで荒れている生徒たちが多いよ。歯医者にも通わせてもらえてないと思う。」とおっしゃっていました。ドキドキしながら教室に入って指導してきましたが、校長先生がおっしゃるには、筆者に対しては生徒たちはよそ行きの顔をしてくれていたためスムーズに授業を行うことができました。(持ち物に歯ブラシとかいてあったので、歯ブラシはなんとか持たせてくれていました。) 

今はコロナの時期でどなたも大変苦労をされていると思います。家庭によって口腔衛生の格差は激しいし、歯医者さんへ連れて行ってもらえない子もいますが、格差なく平等であってほしいと思いました。上述した学校歯科事業も、歯科医院に連れていってもらえないお子さんにとっては、歯科の知識を得る場にもなりますし、いい事業だと思いました。強いて要望を筆者が挙げるとすれば、子供たちに歯ブラシを支給してあげてほしい。切実です。