口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

自分のための歯磨きが嫌な患者さんは、歯科側のために歯磨きをしてみましょう。

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タイトルが少し語弊のある書き方だと思いますので誤解なくお話しますと、どんな患者さんもご自分の口の健康は気にされているかと思いますし、頭では歯磨きしなければと理解されているかと思います。歯科医院では、とにかくいろいろな性格の患者さんが来院しますが、筆者は特に歯科衛生士の仕事である歯磨き指導は、気難しい患者さんや絶対歯科衛生士の助言を聞き入れていただけない患者さんを相手にするととても緊張していました。でもそのような患者さんは案外人情深い方が多いですよね。筆者が指導したことを、ある患者さんに否定されますが、少し困ったようにこちら側がおれたような態度をとると、はっとしたように申し訳なさそうなお顔を患者さんがされるのですよね。

 

歯科衛生士の歯磨き指導を聞き入れていただけない患者さんの特徴を筆者なりに考えました。

① 夜勤明けなどの仕事で眠くて疲れていてイライラする。

② そもそも昔から他人の助言を聞き入れない性格。

③ そもそも他人を信用できない、相手に心を開くのに時間がかかる性格。

④ 立場が上の人の言うことだけは聞く。

⑤ 反抗期や認知症など。

 

思いついたのは大体このくらいですが、①や⑤はもうしょうがないかなと思います。勤務状況や既往歴・現病歴・年齢などを考慮して対応を考えてみます。③は、すぐには心を開いていただけなくても徐々に打ち解けていただけたらいいなと思います。④は歯科医師のお話なら聞いてくださるのであれば、先生にパイプ役になっていただいて先生の助けも借りれます。問題は②番ですが、返事は「ハイハイ分かった分かった。」という感じで早く説明終われ!という態度で適当にあしらわれるのですが、難しいですよね....。

でも②の中には、人情深く責任感のある患者さんが多いことを筆者は信じています。なので、それを逆手に取ってとまた語弊な言い方ですが、例えば、歯周病治療は「患者さん」「歯科衛生士」「歯科医師」と3人のチームプレイで成り立っていますので、どの人が欠けても治療は成功しないので「患者さんの役割」をご協力してもらうようにお願いします。

そういえば、「患者さん」「歯科衛生士」「歯科医師」のチームプレイは立場が平等だと聞いたことがあるようなないような筆者はうろ覚えですが、上下の立場が存在しないから患者さんも受け入れてくれそうですね。