今、テレビでイビョンフン監督の「宮廷女官 チャングムの誓い」を録画に録って観ていて、歯科医院で働いていた時の人間関係を思い出しました。
このドラマは、ドラマの中の「チェ・一族」や「オ・ギョモ」らが貪欲に権力を欲し、「スラッカン(王様のお食事を作る部署) 」を牛耳り、自分たちの邪魔立てする者は容赦なく謀反を企てさせたり無き者にさせてしまいます。
昨日は.....ハン尚宮様が、拷問の末、チャングムの背中の上で息を引き取りました。
力無き弱い者達がどんなに正しいことを言っても、朝鮮王朝の時代は弱肉強食の時代で泣き寝入りする方が多かったと思います。
なんでそんなに自分の立場を守ろうとするのだろう?
と筆者は理解ができませんが、朝鮮王朝の時代は「代々伝わる家系を何としてでも守らなくては。」という思い込みというか洗脳というかそうせざるをえない時代だったから仕方がないと思います。
ですが、今は昔ではありません。
しかも日本は民主主義の国です。
歯科衛生士の友人と集まりますと、必ずといって歯科の人間関係が話題に出ます。それ程誰かしら歯科医院の中で権力を笠に着る人が1人はいると思います。
筆者がお会いした中で気が短くすぐ怒ったり口が悪い先生やスタッフがいましたが、筆者は尊敬していました。その他にも、休憩中の穏やかなお姿とは違って診療中は容赦なくとても厳しい先生或いはスタッフが何人かいました。
筆者達の話題に上がる方々は上述した方々ではなく、人の好き嫌いがあるために公明正大ではなかったり、主体性がなく言っていることが矛盾していたり、コロコロ言っていることが変わっている方々です。
そのような方々は、一緒に働く側にとっては振り回されますし不信感を持ってしまいます。ですが人の性格はなかなか直りません。
歯科医院で上の立場に従って働く立場の方は、もう自分に力を付けていくしかないと筆者は思います。自分が仕事が出来たら少しは反論できると思います。
勉強する場は、参考書を読むなり講習会や研修会に行くなりやり方はいくらでもあると思います。
自分が出来る立場になってそれでも相手が変わらないようでしたら、その時は転職を考えてもいいと思います。相性もあると思いますし、発展性がない職場は将来性はないと思います。
「宮廷女官 チャングムの誓い」を観ていて思うことは、人の上に立つ者も必至に勉強し、我慢を強いられ、時には親友を見殺しにしてまで勝ち取った地位を、今度は必死に地位を守る側に回らなければならなかったのだと思うと心が痛みます。
しかし私利私欲や自尊心を守るために得た権力は、長続きしませんし、いずれは歯科の求職者が減少し衰退してしまうと思います。
「私は、昔は虐げられた方だから、今度は私が虐げる番ね!」
ではなく、虐げられた経験があるなら人の痛みが分かるはずです。
公明正大な上司が増えることを願っています。