口腔探求者(oral seeker)のブログ

面倒くさがり屋な歯科衛生士と一緒に歯科について学ぼう

患者さんは理由があって歯磨きできないこともある

歯科衛生士は、患者さんの口の中の歯磨き状態の可否だけで判断してしまう時がある。いえ、歯科衛生士ではなく、昔の私のことなのですが。

患者さんの歯磨きの技術は問題がないのに、前回よりもさらに歯の汚れの状態が悪いと自分のことを受け入れられていないかなと、残念に思ってしまう時がありました。でも、もし、自分が患者さん側の立場で歯科医院に行ったらどうか考えてみました。私は面倒くさがり屋な上に、時々ストレスを感じることがあると、適当に歯磨きをしてしまう時もありました。なので、歯科検診に行くと、担当の歯科衛生士に磨き残しを注意されてしまいます。担当の歯科衛生士が熱心に優しく指導してくれるのがありがたいですが、指導を受けるたびに患者さんは技術的なこと以外にメンタルなことで歯磨きを丁寧にできない理由が分かりました。

私が歯科医院の歯磨き指導で、ある中学生の男の子を指導していた時のことです。私は、いつもの通りにその中学生の男の子に優しく磨けてないところを注意したつもりですが、突然その男の子が泣き出してしまいました。その時なぜ泣いているのか聞けば良かったのですが、私が未熟だったため、歯磨き指導が嫌で泣いているのか、違うことで泣いているのか聞くことができませんでした。今思うと、その時はもしかしてその男の子は学校で嫌なことがあって歯磨きも磨く気分でなかったのかなと、想像ですけど感じました。

歯科衛生士は技術の面だけじゃなくて、患者さんのメンタルにも気をくばっていかなければならないと思いました。磨けない理由は、育児や介護だったり仕事が、激務だったり磨けない理由がたくさんあります。磨けてないことは横においておいて患者さんの話をじっくり聞くことが大切だと思いました。